鯛サビキ釣

鯛の釣法としてサビキ釣りという釣り方があります。

 

特に餌となる小魚を追いかけて広い範囲を回遊する魚と異なり同じ場所に居ついたり、水温によって多少移動をする程度の魚の場合、一年中同じ餌が食べれるわけではなく、その時期に合わせて餌とするものが変わります。

 

鯛の場合は雑食性といわれ、小魚から甲殻類、イソメ類、海草なども餌とするようです。餌となるものがある場合はその餌ばかりに高反応しますから、その時、その場所で食べている餌やそれに似せたものを使って釣ることとなります。

 

鯛の場合、水温が下がり、小魚類が移動してしまうと餌となるものが少なくなり、鯛自身も餌を求めて回遊することは少なく地磯あたりで潮に乗って流れてくるものを捕食します。そして、春先に孵化した小魚の幼魚などが潮に乗って流れてくる頃まではサビキ釣りがメインになります。

 

鯛のサビキ釣りの場合は冬場は底付近が主流ですが、餌となるものが流れてくると底から離れて捕食しますので、仕掛けそのものの長さが10m近くなり、針もハリス30cmくらいで10本針というようなものを使います。

 

一般の釣人は、市販の仕掛けを使いますが、漁師さんたちは手製のサビキで、状況に合わせてもう少しハリスを長くしたり、針の数を増やしたものを使います。擬餌も、シリコンゴムやビニールなどその場にあった色、大きさのものを使います。

 

釣り方としては、錘50号くらいで仕掛けを底まで落とし、底からユックリとしゃくりながら棚を上げて探っていくという釣り方です。

私達は竿とリールを使って巻き上げていきますが、漁師さんたちは手釣りの場合が多いです。

鯛がサビキを咥えても、あわてて合わせを入れたりせず、ユックリと巻き上げて確保します。

 

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